知ってよかった!住まいの知識

住まいづくり・住まい選びの基本情報住宅購入の際のポイント(不動産売買契約(建物))

建設工事請負契約によらずに、既に建築された住宅を購入することで、マイホームを手に入れることもできます。建売と呼ばれる新築戸建住宅の購入のほか、マンションの購入、中古住宅の購入という方法もあります。

新築戸建住宅(建売)購入の際のポイント

建売購入のメリット(長所)・デメリット(短所)として、次のようなことが挙げられます。

メリット

  • 実物を見て、すぐに購入することができる。

  • 低価格で好立地のものが多い。

  • 費用(購入価格)が明確で資金計画が容易である。

デメリット

  • 間取りや設備の変更はできない(難しい)。

  • 建物の性能(省エネ等級など)の選択肢が少ない。

  • 施工状況の確認に制約がある。

ただし、デメリットとされることについても、最近ではある程度の間取りや設備を選べるものや、建設住宅性能評価といった制度を活用して、建物の性能や施工状況などを保証するものもあります。

マンション購入の際のポイント

マンション購入には、戸建て住宅購入と違った特徴がありますので、その点を十分理解することが重要です。

  • 共益費や駐車場代といった管理費等の負担が生じます。共用部の維持管理等については、マンション管理組合(マンションの購入者が必ず加入する組合)を通じて行うこととなります。また、修繕積立金の負担も必要ですが、将来の修繕計画が比較的しっかりとしています。

  • 生活面(騒音、ペット飼育等)で少なからず制約が生じますが、防犯面(セキュリティ)での優位性は高く、また、環境面(保温性、日照に優れ、害虫が入りにくい等)や立地利便性においても優位である場合が多いです。

豆知識

◯マンション管理計画認定制度

適切な管理が行われているマンションについて、その管理計画が一定の基準を満たす場合に、地方公共団体から認定を受けることができる制度です。2022年度から一部の地方公共団体において運用が開始されており、認定を受けるとフラット35の金利引下げ等のメリットがあります。

Information

「マンション管理に関する相談」について知りたい方はこちらを参照

中古住宅購入の際のポイント

中古住宅についても、購入という点では新築建売と変わりませんが、建築されてから現在までにどのように使用されてきたかということが、要素として加わります。そこで重要となるのが「住宅履歴情報」と「インスペクション」です。

豆知識

◯インスペクションとは

インスペクション(建物状況調査)とは、既存住宅の状態・品質を把握するため、資格をもつ第三者が客観的に構造、防水に関する部分、設備配管等について検査・調査を行い、その結果を報告するものです。インスペクションを実施することにより、住宅の品質や欠陥の有無が事前に分かり、安心して購入することができます。

また、中古住宅は、市町村等が運営する「空き家バンク制度」で紹介されているものもあります。「空き家バンク制度」では、利用にあたって市町村等から様々な支援を受けられることがありますので、是非ご活用ください。

Information

「住宅履歴情報」について知りたい方はこちらを参照

「広がる空き家対策の仕組み」について知りたい方はこちらを参照

中古住宅購入の際のポイント(安心R住宅)

「安心R住宅」とは?

既存住宅には、「新築に比べて安い」「実際の住宅を見て検討できる」などという良さがありますが、品質が不安、古い・汚い、情報が少ない・わからないというマイナスイメージが強く、購入にあたって選びにくい状況がありました。

「安心R住宅」は、こうした既存住宅のマイナスイメージを払拭し、品質がよく安心して購入できる、既存住宅の良さを感じられる、必要な情報が充分に提供され、納得して購入できるように、一定の条件を満たした住宅の広告に、国の関与のもとでロゴマークを付けて、物件選びに役立つ情報を消費者の方へわかりやすく提供する仕組みです。

「安心R住宅」とはどんな住宅なの?

「安心R住宅」では、ロゴマークを付与するために「安心」「きれい」「わかりやすい」の3つの要件が設けられています。

安心R住宅

「安心R住宅」についてもっと知りたい!

「安心R住宅」について詳しく知りたい方は、以下のウェブサイトをご覧ください。
「まんがでわかる!安心R住宅」(pdfファイル)も掲載されています。

国土交通省ホームページ「安心R住宅」

ページの先頭へ戻る