各種イベント・コンクール

わが家のリフォームコンクール (平成25年度)

ゆとりある住まいづくりにつながる住宅リフォームの普及・促進を図るため、リフォーム工事の水準向上に寄与し、今後の増改築の参考となる優秀な事例を表彰しています。

すまいる愛知賞  
愛知県知事賞通り土間のある家<設計者>
六浦 基晴/m5_architecte 一級建築士事務所
名古屋市長賞THE KITCHEN<設計者>
濱田 修/(株)濱田建築事務所
太田 淳志/(資)大和プランニングオフィス
(独)住宅金融支援機構
東海支店長賞
一日じゅう陽が入る岡崎の家<設計者・施工者>
柴田 裕樹/アイシン開発(株)「アイシンリブラン」
(独)都市再生機構
中部支社長賞
ふたつの縁側の家<設計者>
今井 大輔/(株)ワーク・キューブ
愛知県住宅供給公社
理事長賞
覚王山のリノベーション<設計者>
林 伸嘉/林伸嘉建築設計事務所
名古屋市住宅供給公社
理事長賞
ひとつながりの住戸<設計者・建築主>
上原 秀文・伊藤 永美
特別賞
古市 光久/植村産業(株)
村瀬 久美子
高木 英恵/(株)桶庄 reno-cube
入選
松井 梨紗/(株)レオック田原かや町店
服部 浩三/アイシン開発(株)「アイシンリブラン」
高木 英恵/(株)桶庄 reno-cube

講評

審査委員長 小川 正光(愛知教育大学教授)

 家族の思いや生活様式により、リフォームの内容が個性的で幅広いものになっていました。退職後のふたりだけの生活を楽しんだり、ホームパーティのできるダイニングをつくったり、収集品や趣味を楽しむ場があったり、遊び場のような段差があったり、いつも子どもを見守れる工夫があったり、二世帯住宅でバリアフリーにしたり、それぞれが楽しい住宅となり、うなずきながら審査しました。

 人や物の動線や部屋の配置・結合の計画については、よく研究されています。リビングを広くとって家族が自然に集まれるように考えたり、住戸内全体を把握しやすい一体的な構成、回遊できる動線、吹き抜けなどを使って、室内を広く・効率的に使えるようになっていました。しかし中には、耐震の点で不安を感じさせる広いリビングもあり、基本は忘れないようにしてください。

 デザインは、重厚なものや様式的なものが減り、すっきりした軽い印象のものが増えてきました。室内のインテリアや照明・家具も統一されたものになり、各家庭の生活と雰囲気を明確に表現していました。古民家のリフォームは少なくなりました。太い柱や梁を見せた場合でも、開口部を大きくとり、明るく近代的なデザインになる傾向が注目されました。その場合でも、民家が持っていた土間の合理的な機能をしっかり解釈して取り込むなどの点は評価されました。

 集合住宅が1/3以上を占めるほど増えていました。その中でも、設備・水回りや居室の構成も根本から変更する大規模なリフォームがほとんどでした。これは都市をつくる寿命の長い建物の骨組みだけが残り、中身の住宅は短い期間で変化していくことを示します。1回のリフォームにかける費用を少なくし、時々のスタイルを楽しんだり、借家のリフォームが増えるかもしれません。長く残る建物の躯体には、一層、この地域・都市らしい個性が求められるようになるでしょう。

参考

対象 

愛知県内で平成23年2月から平成26年1月までの間に工事の完了した、住宅のリフォーム(増築、改築、模様替えなど居住環境の改善のために行った工事)

応募資格 
住宅のリフォーム工事の設計者、施工者または建築主(連名も可)
応募点数 
48点
審査委員(敬称略) 
委員長小川 正光愛知教育大学教授
委 員朝岡 市郎(社)愛知県建築士事務所協会会長
祖父江 隆弘ハウジング&リフォームあいち2014特別委員会委員長
中野 祥司愛知県建設団体協議会愛知県建設組合連合技術部長
松山 明中部大学准教授
宮田 直子インテリアコーディネーター
山口 ゆずみ(公社)愛知建築士会女性委員会委員長

歴代受賞一覧

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