各種イベント・コンクール

すまいる愛知住宅賞 (第29回)
愛知県住宅供給公社 理事長賞
光洞の家こうどうのいえ

非常に交通量の多い幹線道路沿いの土地に「コンクリート打放し」の住宅を設計してほしいという依頼。周辺には小中高、学校等が多く、朝と夕方には多くの学生が行き交う環境。

「コンクリート打放し」で住宅をつくるということに抵抗を持っていたが「準防火地域」であること、激しい交通量から予想される「振動と騒音」を考慮していくと、寧ろコンクリート造であることは理に適っていました。

「均質でない型枠、手で触りたくなるコンクリート」というものが「原始的な空間(巣)」をつくるのではないかと考え、型枠表現を模索。最終的には針葉樹合板をランダム張り、型枠を積層していく工法を提案し、住宅としての「通風採光、温熱環境の確保」にも成功した洞窟のような住まいとなりました。

応募時のパネルはこちら(PDFファイル)

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設計者:西口賢建築設計事務所/西口 賢
岩間建築設計事務所/岩間 昭憲

講評:審査委員 朝岡市郎

岡崎市北部に位置し、交通量の多い幹線道路に面した昔からの面影が残る5角形の敷地に作品はある。通りからは窓のない鉄筋コンクリートの壁が少し閉鎖的な雰囲気があるが、木造が多い周辺の建物には違和感なく溶けこんでいる。
子供室を除く部屋は無機質な打放しコンクリートと、中庭・VOIDからの光と緑がバランス良く配置された”光洞”の雰囲気と、道路の騒音も感じられない静寂が魅力的な空間を創りだしている素晴らしい作品である。

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