脱炭素社会に向けた住宅の省エネ対策について
2050年カーボンニュートラルに向けた取組み
国の「エネルギー基本計画」(令和3年10月閣議決定)において、「2030年度以降、新築される住宅・建築物について、ZEH・ZEB基準の水準の省エネルギー性能の確保」、さらに「2050年に、住宅・建築物のストック平均でZEH・ZEB基準の水準の省エネルギー性能が確保」されていることを目指すとする政策目標が設定されました。
「ZEH・ZEB基準」は従来の「省エネ基準」より厳しいものとなるため、2025年度よりも2030年度、2050年度からはさらに「省エネ基準」が引き上げられることになります。これからは、住宅・建築物の省エネ性能はより高いものが求められる時代となっていきます。
〈2050年カーボンニュートラルに向けた取組〉
【2050年】
ストック平均で、ZEH・ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス/ビル)水準の省エネ性能の確保を目指す
【2030年】
新築について、ZEH・ZEB水準の省エネ性能の確保を目指す
抜本的な取組の強化が必要不可欠

脱炭素社会に向けた住宅・建築物における省エネ対策等のあり方・進め方に関するロードマップ(2021.8)国土交通省・経済産業省・環境省(抜粋)
2025年住宅も省エネ基準への適合が義務化

国は省エネ対策を加速するため、「2025年度以降に新築する全建築物に省エネ基準への適合を義務づける」と発表しています。
現行法では、延べ床面積300㎡以上の中規模・大規模建築物(非住宅)までが、省エネ基準への適合義務対象となっていますが、2025年度以降からは、住宅や小規模建築物(非住宅)についても対象となります。
既存住宅の省エネ改修
サッシのガラスを複層ガラスに交換、既存サッシの内側に樹脂製の内窓を設置等、開口部の断熱改修や外壁、屋根・天井、床の断熱改修、エコ住宅設備の設置等により、既存住宅の省エネ化を図ることができるだけでなく、快適に暮らすことができます。
豆知識
2050年カーボンニュートラル実現に向けて、経済産業省・国土交通省・環境省が連携し、各種支援制度を設けています。
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子育て支援及び2050年カーボンニュートラルの実現の観点からも支援事業を実施しています。
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